「理解できた」と、「わかった!」という感覚とは、本質的にちがうところがある。

 「理解できる」というのは、他人からくわしい説明をうけ、それを論理的にわかることであると考えられる。つまり、これまで知らなかった知識を与えられ、それが論理的に自分のもっている知識と整合的であるという場合に、理解できたということになる。

 これに対して、「わかった!」というのは、どういう場合なのであろうか。それは、ミッシング・リンクのようなものだ と考えれる。つまり、話題になっていることに関連した知識はほとんどもっている、しかしその話題がその知識によって解釈できない、という状態にあって、そ こで何かのヒントを得た結果、もっている知識によってその話題が完全に解釈できるということがわかったとき、「わかった!」ということになる。その場合は ただちにその解釈結果をわかった結果として答えることができるという場合である。

 

この文章によると「理解できた」と「わかった!」はどうちがうか。

1 「理解できた」とは知識が増えることで、「わかった!」は自分で説明できるようになることである。

2 「理解できた」とは論理的にわかることで、「わかった」とは論理がなくてもわかるということである。

3 「理解できた」人は人に説明をうけてわかることで、「わかった!」は自然にわかるということである。

4 「理解できた」とは知識が増えることで、「わかった!」とは、知識がなくても論理でわかることである。